セブ島 12

フィリピン道教寺院

セブ市のビバリーヒルズに位置し、紀元前600年の中国の思想家である老子を祭った寺院。99段の階段を登った寺院では、運勢を占ってもらうこともできます。なお、道教の儀式は毎週水曜日と日曜日に行われます。

赤と緑を基調とした極彩色の建築方式が印象的で、最上部からはセブ市内が一望できます。道教寺院の近くには仏教寺院の「プーシアン寺院」、小高い丘ラフグのピースバレーには、薬効があると信じられている泉水を持つ「へブンリーテンプル·オブ·チャリティー」が建てられています。

道教(どうきょう)とは、中国三大宗教(儒教・仏教・道教の三つ)の一つであり、中国の漢民族の固有の宗教。時には外来宗教を除いてその後に残る中国の宗教形式をすべて「道教」の名で呼称する場合もある。

一般には、老子の思想を根本とし、その上に不老長生を求める神仙術や、符籙(おふだを用いた呪術)・斎醮(亡魂の救済と災厄の除去)、仏教の影響を受けて作られた経典・儀礼など、時代の経過とともに様々な要素が積み重なった宗教とされる。

道教は典型的な多神教であり、その概念規定は確立しておらず、さまざまな要素を含んだ宗教である。伝説的には、黄帝が開祖で、老子がその教義を述べ、後漢の張陵が教祖となって教団が創設されたと語られることが多い。

道教とは、道(タオ)を説き不老長寿を究極の理想とする中国でうまれた宗教です。 老子をその祖として崇め、神仙思想や風水や星宿、易学をはじめとする古代の思想や信仰・神話、そして仏教をも取り込みながら発展し続けてきました。 現代も中国の人生観や世界観の根幹をなし、東アジアの思想や文化、芸術のベースとなっています。