サントリーニ島のラバ
ファラオがシナイに鉱山労働者を送る際、ラクダではなくラバで送ったという岩の彫刻が残っている
エジプトのモニュメントには、ラバにチャリオットを引かせる絵が残っており、当時から輸送に関わっていた事が分かる
黒海沿岸の(現代のトルコの北部と北西部の部分)パフラゴニアとニカイアの住民が、ラバの繁殖を最初に行ったと言われている
古代における重要性は高く、ヒッタイトが隆盛を誇っていた頃は戦車用の馬の3倍の価値があった
紀元前3千年紀のシュメールの文書によれば、ロバの7倍の20~30シェケル、エブラでは平均60シェケルの高値で取引されていた
古代のエチオピアでは至上の動物として扱われ、聖書に登場するダビデ王はソロモンら王子の乗る動物に「ロイヤルビースト」としてラバを薦め、自らも愛用した
それらを含め旧約聖書の中でラバの記述は17回登場する
ローマ帝国でも回復力が高いラバは駄獣として駅伝制度クルスス・プブリクスなどで重用された