前田家本邸の装飾品です。
古い写真とスケッチから復元した照明器具もあります。
駒場本邸の建設期間中、前田利為候は大使館附武官としてイギリスに駐在していました。駒場本邸の家具は雪野元吉が渡英し、為利公と打ち合わせした上、でロンドンであつらえたものです。また渡欧中に妻の肖像画を描かせたり、洋書の購入などもしています。
装飾の細部に意匠が用いられています。マントルピースのグリルには前田家家紋の梅や菊子夫人にちなんだ小菊、遊び心のあるデザインが隠されています。
マントルピースとグランドピアノです。
晩さん会のための部屋で、最大26万人までのディナーができたと言います。部屋中央の白大理石のマントルピースの周囲は、古風な図柄の金唐紙で飾られています。
マントルピースの周囲に残る当時の金唐紙
テーブルと椅子があり、周りには様々な食器が飾られています。
銀のスプーン、フォーク、ナイフです。
紅茶を入れるのでしょうか。
紅茶のカップのソーサーの語源は、ソースの入ったものというものです。
フルーツを乗せるお皿でしょうか。
銀のお盆などです。
ダイニングルームの大理石のアンモナイトです。
1階の庭園前のガラス戸は桟の外側がへこんでいますが、2階は内側がへこんでいます。