ジンベイザメ
体色は、腹部は白に近い灰色で、それ以外の全ての部分は色合いが濃く灰青色である。
頭部・胸鰭・尾鰭には淡黄色の斑点を、胴部には白い格子の中に淡黄色の斑点が配された独特の模様を持っており、西欧ではチェス盤の模様に喩えられる。
さらにこの模様には、個体ごとに個性が見られ、観察するにあたっての個体識別にも大いに役立つ。
皮膚組織は分厚く、その厚みは最大値でおよそ10 cmにもなる。
成体の尾鰭は普通は半ば三日月形(下部がやや小さい)、ときに三日月形であるが、若い個体のそれは下部が目立たず、上部だけが大きいという特徴を持つ。
本種は1828年4月、南アフリカ・ケープタウンのテーブルベイ(英語版)にて捕獲された約4.6mの標本を以て、英国人生物学者Andrew Smithにより、分類・記載された。本種が属するジンベエザメ科はジンベエザメの1属1種のみで構成される。
海上の様子