エジプト 58

アブシンベルの音と光のショー

1960年代、ナイル川にアスワン・ハイ・ダムの建設計画により、水没の危機にあったが、ユネスコによって、国際的な救済活動が行われた。

1964年から1968年の間に、正確に分割されて、約60m上方、ナイル川から210m離れた丘へ、コンクリート製のドームを基盤とする形で移築された。

現在ではアスワン・ハイ・ダムの建設によってできた人造湖のナセル湖のほとりにたたずんでいる。

この大規模な移設工事がきっかけとなり、遺跡や自然を保護する世界遺産が創設された。

アブ・シンベル神殿は世界遺産の象徴的な遺跡で、文化遺産として登録されている。

大神殿の4体の像はラムセス2世で、その前に並んでいるのは家族の像である。

奥にはプタハ神、アメン・ラー神、ラー・ホルアクティ神、そしてラムセス2世の像がある。

像の脚にはヌビア遠征に赴いたギリシャ人傭兵による古代ギリシャ語の落書きが彫られている。

ラムセス2世像のうち向かって左から2体目は神殿完成の数年後に起きた地震によって崩れ、頭部の一部が2体目の前に転がっている。