目黒区駒場7

旧前田家本邸です。

床は寄木でできているので、それを見せるために絨毯は少し内側に敷いてあります。当時は、靴を履いたまま歩いていましたが、そうすると絨毯が痛むので、現在は靴を脱いでいます。

ガラスは、桟に沿ってへこんでいます。へこんだ部分は虹色に見えます。

家族は2階に住んでいて、女中などは1階にいたので、用事があるときはボタンを押して呼びます。

天井の木は、装飾です。

1階から2階に上がる階段は、豪華な装飾が施してあります。

この男性がボランティアのガイドさんです。

天井が高く、大きな家は、暖房を入れても温まるためには時間がかかります。そのため、階段の下に狭い空間を作って、短時間に温まるようにしてあります。お客さんは、冬にここで暖を取ります。マントルピースと造り付けソファを設えたイングルヌック(炉端の小さなスペース)と言います。

木の彫刻では鋳物で、一つ一つ形が違っています。

第2代連合国軍最高司令官 マシュー・バンカー・リッジウェイ(Matthew Bunker Ridgway)が、この屋敷に住みましたが、その奥さんが金唐紙の壁紙を「趣味に合わない」と言って、すべて白漆喰に塗ってしまいました。現在の壁紙は当時の雰囲気に合うものを貼り替えました。

手前が小客室、奥が大客室です。お客様をもてなし、くつろいで過ごしていただくための部屋です。部屋のそこここに座り心地良いソファーやティーテーブルが配され、室内には前田家伝来の美術品や西欧絵画、温室などで育てた珍しい観葉植物などに飾られていました。

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