バンフ・イエローナイフ・バンクーバー Banff Yellowknife Vancouver 72

黄道光を作る物質が地球の大気圏で発火する、という説を唱えたのである。

太陽黒点の数とオーロラの発生頻度に相関関係があることを発見したのもド・メランである。

また同著の中で、南半球にも北半球とよく似たオーロラが出るのではないかとも述べている。

発生頻度の研究も行われた。

イライアス・ルーミスは1859年の太陽嵐をまとめ、1860年にオーロラの発生頻度分布図を作った。

図は約1世紀後の国際地球観測年(1957~1958年)により多くの情報を元に作られた分布図と比べても遜色のないほど正確である。

スイスのフリッツはルーミスの図を定量化し、一年でオーロラが発生する日数が同じ地点を線で結び、「アイソカズム」と名付けた。

1741年、アンデルス・セルシウスとその助手オロフ・ヒオルターはオーロラが発生すると地球磁場も変動するということを発見した。

またアレクサンダー・フォン・フンボルトは1845年から1862年にかけて刊行された『コスモス』の1章を割いてオーロラについて述べている。

彼はベルリンからアルプスの高山から赤道から極地まで地球磁場を準定量的に測り、ロシア帝国とイギリスの王立協会に地磁気観測所を進言して設立させ、地磁気の擾乱が全球的なものであることを突き止めた。

そして、世界中の磁場が乱れて高緯度地方に強いオーロラが出たり低緯度地方にオーロラが出たりする現象に対し、フンボルトは「地球磁場のカミナリ」という新しい術語を作った。

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