カリブ海モルトショップ・クルーズ 89

トゥルム遺跡そばのお土産店

トゥルム遺跡で見つかったヒスイと黒曜石は、トゥルムから700 kilometers (430 mi)ほど離れたグアテマラ南部のイクストブック山から運んできたであろう遺跡付近で産出されるよりも良質なものが見られ、遺跡での多量の黒曜石の発見は、ツゥルムが取引における主要な集約拠点であることを示し、このかけ離れた距離を結びつけた。

貿易は繁栄の末期まで続き、クリストファー・コロンブスがホンジュラス湾の離島の岸を離れて最初に遭遇した、航海中の原住民のカヌーのうちの1隻だったのかもしれない。

トゥルム遺跡周辺の観光

トゥルム遺跡は、近隣にある他の多くのマヤ遺跡と比べて比較的コンパクトで、沿岸のマヤ遺跡群「リビエラ・マヤ」の中で最も保存の良い遺跡の1つである。

付近は、メキシコのカリブ海沿岸に沿って観光開発され、北へ128 km (80 mi)の距離にあるリゾート地「カンクン」と周囲のリビエラ・マヤは、ユカタン半島でマヤを知るための人気のスポットであり、多くの観光客が毎日運行されているツアーバスを使って遺跡へ訪れる。

トゥルム遺跡は、メキシコでテオティワカン遺跡とチチェン・イッツァ遺跡に次いで 3番目に訪問客が多く、美しい景色が広がるカリブ海のロケーションは人気が高い。

遺跡付近には、セノーテと呼ばれる天然井戸があり、ドスオホスやグランセノーテなど多数のセノーテと洞窟網がトゥルムの周辺に散在している。

観光で訪れる主な目的地は、遺跡サイト、市街地の「プエブロ」、ホテルゾーンの「ゾナホテレーラ」、そしてシアン・カアン生物圏保護区の4つの地域に分類される。

1995年10月、最大風速 50m/sを超える強力なハリケーン「ロクサーヌ」がトゥルムを襲い、観光産業の停滞を招いた。

遺跡への損害は軽微であった。