目黒不動尊1

今回はJR目黒駅周辺から目黒不動産を歩きます。

 

JR目黒駅西口に出て左手の横断歩道を渡ると、右の方に下る急坂があります。行人坂の名の由来は、大圓寺を拠点とする修験道の行者が、この坂を往来したことによるといいます。この坂は江戸市中から目黒不動尊への参詣路で、寺社参詣が盛んになるにつれて、道筋にはにぎやかな街並みができ、坂ノ途中辺りには冨士見茶屋が作られていました。

また、目黒区教育委員会によると、寛永の頃、出羽(山形県)の湯殿山の行人が、この辺りに大日如来堂を建立し、修行を始めました。次第に多くの行人が集まり住むようになったので、行人坂と呼ばれるようになったとも言われています。

目黒川架橋供養勢至簿作石像です。

小堂の中にある石造物は3段の台石を含め総高190㎝で、一番上は蓮華座の上で合掌し、右膝を立てて座る勢至菩薩像です。小堂の前を通る行人坂で降りた先には目黒川がありますが、江戸時代中期の目黒川架橋について台座石の全面と両側面に銘文が刻まれています。

銘文は宝永元(1704)年のもので、西運という僧が目黒不動尊と浅草観音に毎日参詣し、往復の途中で人々から受けた寄進により、皮の両側に石壁を築き、雁歯橋(がんしきょう)をかけたということが描かれています。

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