金乗院
金乗院は、如意山金乗院万徳寺といい、真言宗豊山派の寺院では本尊は愛染明王です。豊島八十八ケ所第32番札所。
『新編武蔵風土記稿』によると、開山僧は行栄、開基は木下大炊介とされ、寺の沿革によれば、僧行栄が文禄年間(1592~8)に開いたと記されています。山門は三代将軍徳川家光使用の門と伝えられており、墓地には下練馬村名主であった内田家や木下家の墓があります。
この道は、旧下練馬村の今神・本村・重現・早淵など、村のほぼ中央を通る主要な道の一つでした。
旧川越街道を板橋区上板橋1丁目付近で分かれ、練馬区に入ります。錦の金乗院を迂回して、須賀神社から開進第一小学校の南側を通り、中之橋で石神井川を渡ります。そこからはさらに練馬城址の東側を通って清戸道と交差し、中村の良弁塚前から鷺宮福蔵院方面へ通じています。
金乗院御朱印状 慶安2年(1649)の三代将軍家光から万延元年(1860)の14代家茂まで、代替わりごとに将軍が寺領十八石九斗を安堵した朱印状9点です。
金乗院の一石六地蔵 明暦2年(1656)の銘があり、舟形の石に地蔵菩薩立像六くが浮き彫りされている月待供養塔です。
金乗院の大イチョウ
本堂前に生育する高さ18m、目通り幹囲3代将軍家光のお手植えと伝えられているイチョウです。