碑文谷公園
五穀の実りをもたらした碑文谷池
碑文谷公園は目黒区内で最も古い公園の一つ。ボート遊びが楽しめる公園として人気があります。
園内の弁天池は広さ約0.8ha。江戸の昔から昭和の初めまで、この池は碑文谷の村民に五穀の実りをもたらす灌漑用貯水池として大切に管理されました。
一時は村の財政難を理由に池の売却案も出ましたが、村人の反対で廃案になりました。
池の中の厳島神社には極彩色の小さな弁天様が祀られています。
碑文谷池 ひもんやいけ
この池は立会川の水源です。もと、碑文谷村の村持(共有地)で、昔は土地の字名を取って「三谷の池」と呼ばれていました。
江戸時代には野鴨が多く将軍の鷹狩場でもありました。その後はもっぱら下流一帯の水田灌漑の重要な水源として古くから部落選出の池総代により管理され、地元の人々の奉仕によって維持されてきました。
池の中島には厳島神社があり、江戸時代にこの辺りを知行していた旗本神谷氏が奉献した弁財天像が安置されています。
昭和7年10月、東京市に寄付されて公園となり、その後昭和25年9月にふたたび目黒区に移管されました。