カリブ海モルトショップ・クルーズ 87

トゥルム遺跡

壁は、およそ8メートルの厚さと海と平行して南北に400メートルの長さを持ち、東西にわたる壁は、南北より若干短く片側170メートルある。

この莫大な労力と時間を費やしたであろう大きな壁の構築には、マヤ人がこの土地を選択した際に強固な守りをいかに欲していたかを示している。

南西と北西の角には、見張り台と特定された小さな建物があり、この点についても都市の堅牢さがうかがえる。

5つの狭い出入り口が、北と南の両側に各2箇所、西に1箇所ある。

壁の北側近くにある小さな天然井戸「セノーテ」は、都市に飲み水を供給していた。

トゥルムの都市を取り巻くこの印象的な壁は、マヤで最も有名な城壁都市としてよく知られている。

トゥルムには「中央神殿」「フレスコ画の宮殿」「降臨する神の神殿」と呼ばれる興味を引く3つの主要な建造物がある。中でも特筆すべきものは、下層のギャラリーとより小さな2階のギャラリーのフレスコ画壁面を持つフレスコ画の宮殿である。

フレスコ画の宮殿は、太陽の動きを追うための観測所として使われていた。

「降臨する神」または「ビーナス神」と呼ばれるマヤのレリーフが、宮殿の正面を飾っている。

この「降臨する神」は、遺跡の中央エリアにある「降臨する神の神殿」にも飾られていて、西壁の入口の上に「降臨する神」の漆喰のレリーフが掲げられ、神殿の名前にもなっている。

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