アンテロープキャニオン・ツアー
案内するのは、ネイティブ・アメリカン
グランドキャニオンが非常に深いことや、特にその地層の厚さ(そのほとんどが海面下で形成された)は、約6500万年前のララミー変動期からコロラド高原が5,000~10,000フィート(1500~3000メートル)も隆起したことに起因する。
この隆起がコロラド川とその支流の勾配を急峻化し、流速と岩を削る力を増加させた。また氷河時代の気象条件もコロラド川流域の水量を増加させた。
コロラド川の基準面は、530万年前にカリフォルニア湾が開いたことにより低下し、流路も変わった。
これにより、浸食の速さが増し、120万年前までにはグランドキャニオンのほぼ全体が現在の深さにまで達した。絶壁のテラスは差別浸食によって形成された。
300万年前から10万年前に生じた火山活動による火山灰や溶岩が川の流れを塞いだ。
これらの火山岩は峡谷で最も新しい岩石である。
10500年前には人類がいたと思われ、ネイティブ・アメリカンは少なくとも4000年前にこの地域に住んでいた。
ヨーロッパ人では1540年9月、スペイン領だったこの地域をコンキスタドール、フランシスコ・バスケス・デ・コロナドの命を受けて、金を探していた軍人ガルシア・ロペス・デ・カルデナス (García López de Cárdenas) とその一隊が探検した。