目黒区駒場6

旧前田本邸の屋敷地は昭和42年(1967)、駒場公園として開園されました。敷地の全体配置は前だけが居住していたころの姿を現在もよく残しています。正門から洋館玄関までの長いアプローチ、洋館の南に広がる芝庭、和舘に付属する日本庭園は、大邸宅にふさわしい造園計画と言えます。かつては正門の東側に事務所や車庫などがあり、現在日本近代文学館がたっている辺りには温室や馬場も設けられていました。

芝生広場では子供たちがサッカーをしています。

子どもは全員が外国人です。

それでは前田家本邸に入ります。ボランティアによるガイドツアーをしてくれます。今回は2組いました。

重々しいノッカーのついた玄関扉を開けると、そこは深緑の邪紋石の柱、チーク材の梁、寄木細工の床、シャンデリアで彩られた、重厚で広々とした玄関広間となっています。

洋館の一階は、お客様をおもてなしするためのスペースとなっています。

第一応接室です。侯爵夫人や令嬢のお客様が通されていた応接室です。白いタイルでできた背の高いマントルピースが特徴で、床の寄木細工も華やかさを添えます。当初は、ダマスク柄の黄色いカーテンがかけられており、明るい雰囲気の部屋であったようです。