「お稲荷さん」ときつねの関係は?
「稲荷大神様」のお使い(眷族)はきつねとされています。但し野山に居る狐ではなく、眷属様も大神様同様に我々の目には見えません。そのため白(透明)狐=“びゃっこさん”といってあがめます。
勿論「稲荷大神様」はきつねではありません。
なぜ「お稲荷さん」は「朱塗り」なの?
朱色は、魔力に対抗する色ともされていて、古代の宮殿や神社仏閣に多く用いられています。当社に限って云えば稲荷大神様のお力の豊穣を表す色と説明されています。
ただ、お稲荷さんだけが朱塗りではなく、朱塗りの神社は他にも多くあります。
また朱の原材料は水銀=丹です。これは昔から木材の防腐剤として使われてきました。
「お稲荷さん」の境内はどのくらいあるの?
お稲荷さんの境内は、京都のいわゆる「東山36峯」の一番南に位置する稲荷山が大部分を占めています。その西麓一帯を含め約26万坪(約87万平方メートル)が境内です。因みに甲子園球場は39,600平方メートルと言われており、約22倍の面積です。
全国に稲荷神社はどのくらいあるの?
約3万社あるといわれています。その中の「伏見稲荷大社」は総本宮です。
「お稲荷さん」のご利益は?
古くは朝廷が、雨乞いや止雨と共に五穀豊穣を願われたり、国の安穏を願われるなど公の願い事が多く記録されています
平安時代には良縁を願ったり、秀吉は母親の病気平癒を真剣に願い、おかげを受けています。
時代が下って商売繁昌・産業興隆・家内安全・交通安全・芸能上達の守護神として信仰を集め、今日もなおこれらの信仰は続いています。
御膳谷
なぜイナリと名前がついたの?
山城国風土記の逸文では「イネが生った」ところより社名としたとあります。(「ご鎮座」参照)が、他にもいろいろな説があります
「初午の日」ってなあに?
「二月初午」の日に稲荷大神様が稲荷山にご鎮座になりました。
単に初午というだけでこの日を指すようになってから約1300年になります。暦をご覧になるとおわかりのように初午の日は毎年変わります。
御剣社(みつるぎしゃ) ご神体は御剣石
「福参り」ってなあに?
二月の初午の日に稲荷山へ(当社の境内一円を、人々は山と云っています)お参りすることをいいます。
その訳は都の巽(東南)にお鎮まりの神様は人々に福を授ける神様であると信じられていた上、お稲荷様の力強い「おかげ」が発揮されたことにより「福参り」が定着していったのでしょう。