エジプト 13

ルクソール神殿

ラムセス2世の中庭より第2塔門入口を過ぎると、高さ17メートルの巨大な開花式パピルス柱14本が2列に並ぶアメンホテプ3世の大列柱廊がある。

カルナック神殿の大列柱室の原型となるもので、装飾はツタンカーメンのもとで行われた。

入口には王ツタンカーメンと王妃アンケセナーメン(アンクエスエンアメン)を模したアメンとムトの座像がある。

列柱廊の壁面には例年のオペト祭の模様が帯状にレリーフ装飾されており、西壁側からはカルナックからルクソールに向かう往路が描かれ、東壁には復路の様子が描かれた。

その後ホルエムヘブが列柱廊を自身のものとして、以前の王名(カルトゥーシュ)を置き換えた。

アメンホテプ3世の周柱式中庭

この中庭はアメンホテプ3世の当初の建設にさかのぼるもので、大列柱廊の追加以前には、中庭の北端に構築されていた門(第3塔門)が神殿の入口であった。

「太陽の中庭 (Sun Court) 」とも称され、アレクサンドロス大王の時代まで装飾が施された。側壁の一部にかつての彩色が残存する。

1989年、アメンホテプ3世の周柱式中庭の西側の床下より、多くの彫像の「隠し場」が発見された。発掘された深い埋納坑からは、第18王朝のものを主体にプトレマイオス朝時代(紀元前332-32年)にかけての多様な彫像が発見され、約半数の彫像は良好な状態で保存されていた。

これらは神官らが彫像を侵略者の略奪から守るために埋めたと捉えられるほか、4世紀初頭にローマ皇帝崇拝の拠点となった際に不要となった彫像を埋納したとも考えられる。

中庭の南側には、柱が4列に8本並ぶ32本の未開花式パピルス柱により構成される列柱室があり、次いで8本の柱を備えた前廊(第1前室)があった。