板橋氷川台5

氷川神社(通称 大氷川)

氷川神社は、須佐之男尊を才神とする旧下練馬村の鎮守社です。境内には、稲荷・北野・須賀・出雲の社があります。

社伝によれば、創建は長禄元年(1457)に渋川義鏡が古河公方足利成氏との戦いの途上、石神井川の近くでこんこんと湧き出る泉を見つけ(お浜井戸)、兵を休めて須佐之男尊を祀り武運長久を祈ったことに始めると言います。そして、江戸時代の延享年間(1744-48)に現在地に遷座したと伝えられています。

この故事により、今では三年に一度、かつては毎年4月の春祭りに、神輿が「お浜井戸」まで里帰りする神輿渡御行列が行われました。行列ではお供する人々が道中化を唄い、神輿が「お浜井戸」に到着すると、祝詞の後獅子舞と「鶴の舞」が奉納されます。「鶴の舞」は、演者二人が雌雄一対の鶴に扮して太鼓に合わせて舞います。以前はその晩に境内で古式を伝える田遊びも行われていました。

氷川神社の狛犬 一対

天明7年 1787年

狛犬(こまいぬ)とは、獅子や犬に似た日本の獣で、想像上の生物とされます。 像として神社や寺院の入口の両脇、あるいは本殿・本堂の正面左右などに一対で向き合う形、または守るべき寺社に背を向け、参拝者と正対する形で置かれる事が多く、またその際には無角の獅子と有角の狛犬とが一対とされます。