中目黒11

稲荷坂

この近くに刺抜稲荷大明神があるので、稲荷坂と呼ばれるようになった。

一説に、この道はかつての鎌倉道の一部とも言われ、目黒でも古い道の一つです。

蛇崩川と佐藤佐太郎

この緑道は蛇崩川の上に作られています。

蛇崩川は、世田谷区弦巻付近に源を発し、中目黒駅付近で目黒川に合流しています。かつては大変な暴れ川で谷も深く、古老の話によると、烏森神社あたりでは千尋の谷のようだった、とあります。このあたり一帯の旧地名でもあった「蛇崩」の名は、川が蛇のように崩れていたから、との説があります。

昭和46年からこの地に住んだ、戦後歌壇を代表する歌人で芸術院会員でもあった佐藤佐太郎(明治42年~昭和62年、歌誌「歩道」創刊主催)は晩年よくここを散歩し、蛇崩の地に因んだ多くの作品を残しました。

キリスト兄弟団 目黒教会 です。

宿山の庚申塔

江戸時代の農村では、庚申信仰が盛んで各集落に庚申講があったといいます。60日毎にめぐって来る庚申の日に、講の人々が集まって青面金剛、帝釈天、猿田彦などを祀り、飲食をともにしながら夜を明かす庚申待ちが行われました。

向かって右から2番目の庚申塔は、元禄5年(1692)の造立で本尊を青面金剛とし、日月、二鶏、三猿が正面左右の三面にそれぞれ一猿ずつ浮き彫りされています。