目黒不動尊6

岩屋弁天

蟠龍寺

目黒行人坂付近にあった称明院(慶安元年(1648)創設)を、増上寺の霊雲上人が浄土宗の戒律を復興するため、現在地に移し、宝永6年(1709)「霊雲山称明院蟠龍寺」と改名再建されました。

次いで完成6年(1794)律院となりましたが、「不許辛肉酒入山門」の結界石がその名残を今にとどめています。

本堂には本尊として「木造阿弥陀如来像」があり、天明年間(1781~1788)に東都三番札所となり善光寺式阿弥陀三尊像も祀られています。

「江戸名所図会」に載った境内は、当時の風趣が偲ばれ、元禄11年(1698)建立の地蔵尊があります。また、山手七福神の一つであり、江戸裏鬼門の鎮守として岩窟内に石像弁財天、弁天堂内に木造弁財天(八ぴの天女像)が安置されています。更に境内には、藍蠟の歌碑や下目黒尋常小学校創立の碑などもあります。

おしろい地蔵

このお地蔵さまは関東大震災で被災をしたために、浅草より当寺へ移ってこられたもので、お顔がかけている珍しいお地蔵さまです。

言い伝えによると、その昔、顔にあばたのある娘さんが、そのために人並みの結婚ができず悩んでおりましたが、このお地蔵様にがん掛けをしたところ、あばたが消え、幸せな障害を送ることができたた言う故事に倣い、若い女性がお参りに来られるようになったといわれています。