板橋下頭橋1

板橋

板橋区内を流れる石神井川にかかる橋、「板橋」が地名の由来とされています。記録によれば、約800年前の鎌倉時代から地名として使われていたようです。

下頭橋

弥生町には江戸時代の川越道が通っています。そのうち、大山町の境から、下頭橋までの街道沿いは上板橋宿となっていました。石神井川に架かる下頭橋は、寛政10年(1798)に近隣の村々の協力を得ることで石橋に架け替えられています。境内にある「他力善根供養」の石碑はその時に建てられたものです。

端の名の由来については諸説があります。一つ目は、旅装が地面に突き出した榎の杖が、やがて芽吹き、大木に成長したという「逆榎」がこの地にあったという説。

二つ目は、川越街道を利用する川越城主が江戸に出府の際に、江戸屋敷の家臣がここまで来て出迎え、頭を下げたからという説。

三つ目は、橋のたもとで旅人から喜捨を受けていた六蔵の金をもとに石橋が架け替えられたからという説の三つが伝わっています。

石神井川

石神井川の名称は、石神井村を貫流する川だったために村の名前にちなんで呼ばれたと言われています。石神井村の名前は、東日本に多いミシャクジ信仰に類する「石神」(”イシガミ”ではなく”シャクジ”と読む、石棒を神体として祭ったもの)に由来し、村内に昔からあったこの「石神」は三宝寺池から出たとも、井を掘っていたら土中から出たとも伝えられます。