荏原台地8

金蔵院と不動明王

慶長の頃(1600年頃)頼栄上人により開かれました。不動明王像は区指定文化財。明治4年、この寺に区で初めての学校が開かれました(後の八雲小学校)。目黒区で一番古い小学校の誕生でした。目黒区で一番古い小学校の誕生でした。

氷川山虚空蔵寺金蔵院は真言宗の寺です。古い記録としては享保年間(1716~1736)に俊海法師が本堂を立て直したことが残っています。もとは隣接の氷川神社の別当寺で、明治7年(1874)に一旦は無住廃寺となりましたが、明治16年に再興され、多摩川88ケ所霊場の第53番札所になっています。

本尊の大日如来像と脇侍の「木造不動明王および両童子立像」が本堂に安置されています。不動明王像は寄せ木造で像高74.5cm。足元には各々岩座に立った白色の矜羯羅童子(こんがらどうじ)と赤色の制多迦童子(せいたかどうじ)を従えています。

不動明王像の頭部内から発見された11枚の文書によって、像の作者は不明ながら、応仁2年(1468)に大和国山野辺郡・広瀬郡の辺りで造立されたことや、造立の目的などが明らかになりました。

明治4年、境内の建物を使用して目黒区内で初めての学校が創立されました。この学校は後の目黒区立八雲小学校です。