西武池袋線石神井公園駅です。駐輪場の脇には1920(大正9)年、石神井駅の開設を記念して建立された石神井火車站の碑があります。
駅北口を出て東に700m歩くと、真言宗長命寺があります。後北条氏の一族増島重明が、1613(慶長18)年に草創しました。
その弟重俊が兄の志を継いで、1640(寛永17)年に金堂(観音堂)を建て、大和長谷寺の舟山が長命寺と号したといいます。
参道からは、順天堂大学 医学部付属 練馬病院 が見えます。
本堂には不動明王、奥之院御影堂には弘法大師がそれぞれ安置されています。太子堂を中心とした奥之院は、古くから東高野山とも呼ばれ、奥之院周辺には十三仏・七観音・十王(冥府亡者を裁くという王)などの石造群が建ち並んでいます。文化年間(1804~18)に中村座の座主が奉納した鳥居清長の板絵着色役者絵があります。仁王門は入母屋造、銅板葺で寛文年間(1661~73)の建立です。
観音堂
南大門
力強い。
十三仏
十三仏は室町時代から庶民信仰と深い因縁があり、初七日不動、二十七日釈迦、三十七日文殊、四十七日普賢、五十七日地蔵、六十七日弥勒、七十七日薬師、百か日観音、一周忌勢至、三回忌阿弥陀、7回忌阿閦(あしゅく)、十三回忌大日、三十三回忌虚空蔵とそれぞれ各諸仏諸菩薩が配され、または生まれ年によって各人の守本尊に充てられているなど、徳性の優れた仏様です。