石神井公園11

禅定院

照光山無量寺といい、真言宗智山派(豊島八十八ケ所第七十番札所)のお寺で、本尊は阿弥陀如来です。

「新編武蔵風土記稿」によれば、今から約600年前、願行上人によって開かれたお寺であると伝えます。文政年間(1818~30)の火災で、建物・記録などことごとく消失しましたが、境内にある応安、至徳(南北朝時代)年号の板碑によっても創建の古さをうかがうことができます。

門前の堂宇に安置された6地蔵や鐘楼前の代宝篋印塔は石神井村の光明真言講中によって造立されたものです。

本堂前の寛文13年(1673)と刻まれた織部燈籠ははその像容から別名キリシタン燈籠と言われ、区内でも珍しい石造物の一つに数えられています。墓地入り口にいぼの治癒に霊験の有るいぼ取り地蔵や、墓地内に寺小屋師匠の菩提を弔った筆小塚があります。

現在の石神井小学校の前身である豊島小学校は、明治7年(1874)区内初の公立小学校としてここに創立され、以来30余年間子弟の教育の場でした。

観蔵院は、山号を慈雲山といい、真言宗智山派(豊島八十八ケ所第八十一番札所)の寺で本尊は不動明王です。

本堂脇に薬師堂があり、日出薬師と呼ばれ、今も多くの崇敬を集めています。堂内には薬師如来を信仰する人を衛護すると言われる12神将が祀られており、堂前には日出薬師の碑があります。