石神井公園10

旧内田家住宅

かつて練馬区内で良く見られた茅葺屋根の民家です。練馬区中村にあった民家を、平成22(2010)年に移築しました。

明治20年代初めの建築と推定されており、一部に江戸時代の古材も使われています。

建物内部の見学ができます。

練馬区立池淵史跡公園

池淵史跡公園は、練馬区登録史跡「池淵遺跡」を埋め戻し保存して整備した公園です。池淵遺跡では、旧跡時代の石器ブロック、縄文・弥生時代の竪穴住居跡、中世の溝の跡等が発見されました。

園内には練馬区指定文化財「旧内田家住宅」が移築復元されており、遠路沿いには区内各所にあった庚申塔や馬頭観音などの江戸時代の石造物も配置されています。

榎本家長屋門

江戸時代末期の建築と推定される旧田中村の名主役宅門です。桁行(けたゆき)は13.5メートル、梁間はりまは4.5メートルです。門の入口は観音開きの板戸が建てこまれ、脇間わきま右側には潜り戸が付いています。外壁は上部がしっくい仕上げで、下部が板ばりとなっており、軒裏は三方船さんぽうせがい造となっています。門の両側には部屋があり、下働きの人の住居や納屋として使われていたことから長屋門と呼ばれています。屋根は、母屋を切妻造きりづまづくりとし、その四方にひさしをふきおろして一つの屋根とした入母屋造いりもやづくりで、大正13年の火災により屋根は茅から鉄板にふき替えられています。

※注釈:長屋門 扉脇に下働きの人の居所(長屋)または物置ものおきを備えた門のこと。江戸時代の民家においては、村役人または苗字帯刀を許された家の門形式として幕府から認められていました。