高島平4

前谷津川

水車公園の前には、かつて前谷津川という小川が流れていました。

前谷津川は、赤塚新町2丁目などの水源から水を集め、赤塚・四葉・徳丸・西台・高島平を流れ、新河岸川に注ぎ込んでいます。早くから生活用水として、また水田の用水として利用されてきましたが、周辺の宅地化に伴い昭和59年に暗渠となりました。現在はその流路跡の一部が緑道となり、往時の流れを辿ることができます。

この顕彰碑は、四つ葉道が前谷津川と交わる場所に架かっていた宮前橋を大正14年(1925)に架け替えするにあたり用地の提供をした芳川勇三と曽根田喜之助の二人を顕彰するために、赤塚村の人が世話人となって建立したものです。

顕彰碑は、川の暗渠化により橋が廃止されてしまうと、放置され忘れ去られてしまいましたが、現在は橋のあった場所に近い水車公園内に移されています。

水車には、上掛、下掛けなどの種類があります。

この水車は上掛水車で水流の落差を利用できる場所に設置する形式です。

水輪の直径は2.7メートルで、水の落下によって碾き臼一つと、つき臼二つを動かします。

稲を作っています。

はざかけをしています。はざかけのやり方は、地方によって、更には集落によって異なります。時間をかけて、太陽の光で乾燥させるので、おいしいコメができます。

スズメに食べられないように、かかしがたくさん活躍しています。

紅梅山来迎院安楽寺(真言宗)

この寺は応永年間(1394~1428)の創建と伝えられ、境内には俗に徳丸観音と称される鎌倉時代旧期の寄せ木造の観音菩薩像と、その脇侍として、室町時代作の不動明王・毘沙門天の両像があります。この寺のすぐ近くの区立紅梅小学校は、1874(明治7)年、安楽寺を仮教室として開校した経緯があり、徳丸地域の教育発祥の地と言われています。