小豆沢神社(あずさわじんじゃ)
御祭神 国之常立神(くにのとこたちのかみ) 他16柱
当社は、康平年間(1058~1065)、源義家の勧請と伝えられます。江戸時代には、十二天社と呼ばれ、小豆沢村の鎮守でした。
小豆沢の地名の由来については、
1.平将門の時代、神社の台地下の入り江(荒川の昔の川道)に停泊中の船が嵐に遭い、小豆を積んだ袋を流失した。
2.上流から漂着した米を腐らないうちにと食べたことを、裁判で評価され、祝いの小豆飯を炊いた。
という二つの故事が残ります。現在では、後者の故事にちなみ、毎年6月15日に餅つき祭が行われています。
二の鳥居脇の「スダジイ」は、当社のご神木です。南の道路側へやや傾斜し、幹の内部が空洞化していますが、樹勢は良好です。
明治2年(1869)、社号を小豆沢神社に改め現在に至っています。
狛犬(こまいぬ)は日本の獣で、想像上の生物です。無角の獅子と有角の狛犬とが一対とされます。
龍福寺
御本尊は大日如来。宗派は真言宗智山派。薬王山東光院龍福寺と号しています。
本寺は室町時代に袋村の真頂院の僧運珍が隠居寺として創建したのに始まると言われています。
本寺に伝わる「薬師縁起」には、薬師堂に祀られている薬師如来(秘仏)が、天長年間(828~834)に台地下の七々小崎と呼ばれる荒川の入り江で発見されたことが書かれています。